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謹んで地震災害のお見舞いを申し上げます
皆さまには 明日を信じて踏ん張ってください

2011年3月のFMICS



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映画 『学校をつくろう』

 専修大学が創立130周年事業の一環として制作した映画、『学校をつくろう −その時、若者たちは未来を見た−』を観てきました。

 この作品は、創立者4人の青春時代を描いた小説「蒼翼の獅子たち」(志茂田景樹著、河出書房新社 2008年刊)を原作に、神山征二郎監督の手により2010年の4月から6月にかけて撮影が行われ、年末年始の試写会を経て、2月19日から一般公開されています。

 物語の時代は、維新後の動乱のさめやらぬ明治初期。旧彦根藩士の相馬永胤(役:三浦貴大)、旧薩摩藩士の田尻稲次郎(役:池上リョヲマ)、旧幕臣の目賀田種太郎(役:橋本一郎)、そして旧桑名藩士の駒井重格(役:柄本時生)が留学先の米国で出会い、近代日本の国づくりを担う人材を育てるべく、日本語で法律・経済を教える学校の設立にむけて意気投合。様々な困難を乗り越えて、1880(明治13)年9月の専修学校開校へとこぎつけます。西郷隆盛(役:永島敏行・専修大学OB)、福沢諭吉(役:宅麻伸)といった日本史でおなじみの人物も登場。幕府方と新政府方とに分かれて戦った戊辰戦争へのわだかまり、西南戦争の衝撃、列強との不平等条約改正への悲願、日本語の教科書を作るための法律・経済用語の翻訳作業といったエピソードが織り込まれ、学校誕生の物語が豊かに描かれています。

 そして、若き創立者たちの学校づくり(そして日本の国づくり)にかける熱い志や奮闘、そして彼らを支援する人々のあたたかさに、専修大学の関係者で無くとも、教育に関わる人間には心突き動かされるものを感じると思います。

 今までにあまり例を見ない、学校史を描いたこの映画。一緒に観に行ったさくらさんもブログに書いていますが、広報ツールや自校史教育の教材としてなど、専修大学がこの映画をこれからどのように活用していくのか、注目しています。

 現在の上映館は、有楽町スバル座(東京)、109シネマズグランベリーモール(東京・町田)、ディノスシネマズ札幌劇場(札幌)、シルバー劇場(名古屋)の4館。有楽町スバル座以外は3月11日で終映になりますが、その後も;

3月26日から:フォーラム仙台(仙台)、ジョイランドシネマ沼津(静岡)
4月4日から:神保町シアター(東京)
4月9日から:シネマサンシャイン松戸(千葉)、上田でんき館(長野)
5月7日から:川崎市アートセンター(川崎)、プレビ劇場ISESAKI(群馬)、シアター大都会(富山)、桜坂劇場(沖縄)
5月14日から:福山シネマモード(広島)
5月28日から:フォーラム盛岡(岩手)、真正リバーサイドシネマ(岐阜)、シネマサンシャイン大街道(愛媛)

と各地での上映が決まっており、この他にも公共施設やホールを利用した上映が計画されているそうです。詳細は専修大学のWEBサイトなどをご確認下さい。

(出光 直樹)



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偶有性の海へ

 商売を始める前にコンサルの方から、「立地が悪く、このあたりには本を読むお客がいないからやめたほうがいい!!」とまでいわれた本屋さんがあります。江戸川区のどの駅からも離れた場所にある本屋さん、そんな最悪の立地でも全国からお客さんがやってくる「読書のすすめ」の清水社長の話です。「僕は本屋に勤めたこともないし、商売を誰かに教わったこともない」それでも、お客さんはうちで買ってくれる。全国から本屋さんが視察に来て、うちのやり方を説明しますが、なかなかわかってもらえないといっていました。兎に角、ユニークな方で、お店で鍋パーティーや毎週水曜日にお客さんと飲み会をしたり、本屋さんが絶対しないようなことをして成功した本屋さんです。

 彼の話で特に面白かったのは、金魚の話でした。水槽で金魚を飼って、右の端にえさを入れると少し経つと、1匹の金魚がえさに気づき食べにくる。そのうちに全部の金魚が、右端にえさを投げる前から、人が近づくと待っているようになる。その状態のとき、水槽の真ん中にガラスの仕切りを入れると、いつものようにえさを食べようとしても、ガラスにぶつかって食べることがでず、ガラスに当たらないように狭くなった場所の中でクルクル泳ぎまわります。この状態を続けると、ガラスがあることを学んだ金魚は、ガラスの仕切りを除いても狭い範囲の中で泳ぎ、右端にえさを入れてもガラスのあった場所を越えようとしません。この状態を変えるために、たった一つの方法があります。それは、新たに1匹の金魚を入れることで解決します。最初の1匹になるという話で、どこの職場にもあてはまる貴重な話しでした。

 清水社長の話を聞いていて、建築家の安藤忠雄氏が仕事について話していたことを思い出しました。「ずいぶん前から建築家になるために大学や大学院で学んでいることが当たり前とされているが、私も有名な建築家ル・コルビュジエも専門の教育を受けずに独学で建築の仕事を始めた。28歳の時に事務所を構え、仕事がないので空き地を見つけては勝手に設計して土地の持ち主に提案し、「何を考えているんだ」と怒られる日々でした。自分がやりたい仕事を誰かが用意してくれることなど、まずありえません。与えられた仕事があれば懸命にやり遂げることはもちろんですが、本当に自分がやるべき仕事は、自ら提案し働きかけつくり出していくしかない。そこに向かっていくことこそ仕事の面白さだと思う。種はまいてみなければ、ただ一つの芽も出ない」なんだか二つの話が重なって、清水さんも安藤さんも最初の1匹目の金魚の行動を自らの可能性を信じて動いていたと思いました。

 この教訓を活かし、群れの中で最初に気づいて行動する1匹目の金魚を目指したいです。

(秋草 誠)



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【中止】 関西FMICS 3月例会
FMICS FORUM IN KYOTO
(第605回例会)

 今般の大震災では、ほとんどの大学が被災地域に学生を抱えておられることと思います。関西FMICSはFORUMを計画しておりましたが、今このときに何をしなければならないのかを考えたときに、心ある大学人には被災地域にいるかもしれない学生諸君のことを優先していただきたいと考えました。

 今回のFORUMでは「つなぐ、つながる」をテーマに据えました。いま、私たちがつなぎ、つながらなければならないのは、被災地で闘っている学生諸君であろうと思います。

 つきましては、まことに勝手ながら、3月FORUMについては開催を中止させていただきます。楽しみにされていた方も多くおられると思いますが、ご寛恕たまわりますよう、お願い申し上げます。


■2011年3月14日に30歳の誕生日を迎えた高等教育問題研究会FMICS。30年前の今日、「まずはじめよう会」という名称でスタートしました。●今年の関西FORUMのテーマは、「つなぐ、つながる」です。ここにFMICSの原点があります。誰かとつながること。そして新しい何かを見つけること。さらに、先につなげてゆく。FMICSそのものではありませんか。●あなたは、今から、何をつなぎ、誰とつながるのでしょうか?

■3月恒例の関西FORUMは、今年も琵琶湖畔、大谷大学セミナーハウスです。そして、ワイワイガヤガヤと夜を明かします。●3月と言えば別れと始動が交錯する時です。●3年の任期を迎えて新しくスタートを切る乾明紀さん、長年奉職した立命館を去りスタートを切る志垣陽さん、そして、30歳を迎えたFMICSを生み育てられた高橋真義さん。●滝川が、この春に会いたかった3人が、発表をしてくださいます。●FORUMの夜は、これもまた恒例の、近江牛のすき焼きパーティです。なんだか、あなたもつながりたくなったでしょ。●今回のFORUMで、あなたの「つなぐ、つながる」を自己表現してください。●お一人でも多くのお仲間をお誘いください。

【日時】 2011年3月26日(土)〜27日(日)
【会場】 大谷大学 湖西キャンパス・セミナーハウス
滋賀県大津市雄琴3丁目33−3  電話:077-578-6600

JR京都駅にて湖西線<普通>に乗車、おごと温泉駅(旧:雄琴駅)下車
徒歩10分、または江若バス・仰木の里線(内廻り)「大谷大学グラウンド前」下車
湖西線は京都駅 12:56発、13:11発に乗車すると便利です。

【テーマ】 高等教育問題研究会FMICS 初発の原像
つなぐ
つながる
【プログラム】
13:30受付開始
14:00第1部開会
司会 滝川 義弘 (大谷大学 教育研究支援部)
14:15Presentation 1
「お前、しんどい方しんどい方へ行くなぁ」
 乾 明紀 (京都造形芸術大学 准教授)
15:15Presentation 2
私学をつなぐ、”志”学がつながる」
 志垣 陽 (立命館大学 総合理工学院事務室長 兼 教学部次長 )
16:15休憩
16:30Presentation 3
「FMICS 初発の原像に立つ」
 高橋 真義 (桜美林大学 大学院教授)
17:30Discussion
18:15第1部総括
 由良 徹 (光華女子学園 法人事務局長)
18:45第1部閉会
19:00懇親会
21:00第2部 All Night FMICS
【全員発表】×5分
 「つなぐ、つながる」の自己表現
24:00Discussion
26:00All Night FMICS終了
31:00起床&朝食
32:30総括
34:00FMICS FORUM in KYOTO 終了 解散
【参加費】 FORUM:2000円 懇親会:5000円 オールナイト:4000円
【お願い】 オールナイトFMICS恒例の全員発表(5分間程度)のテーマは自由です。レジュメ(A4用紙1枚)を用意して参加してください。
【申込先】 滝川 義弘 (大谷大学 教育研究支援部 075-411-8458)
tacky(アットマーク)sec.otani.ac.jp


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YFN3月例会  (第606回例会)

 高校時代から、高田渡、岡林信康と交友し、立命館大学時代はフォークソングに燃え、京都での伝説の幻フォークジャンボリー、大学祭実行委員長、と数々の伝説を作る。その時の学生課長が川本八郎氏、後の立命館理事長であり、八っつぁんと敏の刎頸の交わりは40年の歳月が流れた。

 卒業後、岐阜市行政マンとして、教育や保育・中心市街地まちづくり、駅前再開発、薬膳や食育、健康と時代を先取りし、岐阜市再生の仕掛け人として八面六臂の活躍はまさに異色の行政マン人生であった。最後を飾る仕事の一つに岐阜市南部活性化コンソーシアムとして産官学のメンバーとして再び一緒に仕事をする喜びを共有することができた幸せと感謝の例会となります。

【日時】 2011年3月27日(日)午後6時〜8時30分
【会場】 岐阜市東駒爪町 浄土院
【テーマ】 岐阜市の仕掛け人 40年の行政マン人生を語る
【講師】 河田 敏春 (岐阜市広報監)
【参加費】 2,000円
【問い合わせ】 林 憲和 (岐阜聖徳学園大学外国語学部事務室 058-279-6704)
nhayashi(アットマーク)ha.shotoku.ac.jp


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【中止】 FMICS Staff Development 233

■FMICS Staff Development 略して 「SD」は、月例会とは別に、平日の夜に開催されているゼミナール型の勉強会です。

■あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等の教育&経済トピックスを、切り抜いて持ちよりディスカッションします。トピックスは厳選して1件、A4縦判にコピー(10枚程度)して、氏名と簡単なメモを付記してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。

■第二部として高等教育問題研究会・FMICSの30周年に向けて、FMICS人の中のFMICS人には「FMICS温故創新」の「温故」を、若きFMICS人には「創新」を30分間程度で語って頂きます。

【日時】 2011年3月14日(月) 午後5時30分〜7時 + 懇親会
【会場】 桜美林大学 四ツ谷キャンパス 3階 304教室
(JR・東京メトロ 四ツ谷駅 徒歩3分)
【参加費】 会員500円  非会員1000円  学生(会員・非会員問わず)300円
【申込先】 米田 敬子 yoneda(アットマーク)fmics.org
*お名前、ご所属等をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
*当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


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FMICS あざみ野 SD 23

【3/19追記】
 臨時休館していた地区センターが、計画停電の時間以外は利用出来る事になりましたので、若干開始時間を遅らせて(12:30→13:00)実施します。あざみ野周辺はグループ5。21日(月・祝)の停電予定時間は「9:20〜13:00のうち最大3時間程度」となっています。
 横浜市計画停電予定

●ゼミナール型勉強会「SD」の首都圏西部地域での集いです。

●前回2月11日(金・祝)の参加者数は12名。入学前学習課題としてのセンター試験受験の効果、まちづくりの評価軸とオープンキャンパスの評価軸、大学による就職留年支援策、“もしドラ”の大学事務職員への応用、「職員の生き方が学生を育てる」ワークショップのグループ討論課題、大学病院事務職員の怖いお仕事、職務経歴書の書き方、といったトピックスが寄せられました。

●この勉強会の原理は極めてシンプルです。参加者が何か1品、ネタを持ち寄り、みんなで議論します。

●ネタは、気になった新聞・雑誌記事、業務関連の資料、進めている仕事のアイデア、就活エントリーシートの原稿などなど、何でも構いません。ちょっとした事でも、他人の目に触れることにより思いがけない発見があるものです。初めて参加される方は、単に自己紹介だけでもOKです。

●資料(コピー)は12部程度お持ちください。

★今月も、祝日の日中開催です。

【日時】 2011年3月21日(月・祝) 午後12時30分1時〜2時50分+懇親会
*その次は、4月17日(日)に開催します。
【会場】 横浜市山内地区センター 1階 会議室1
(東急田園都市線・横浜市営地下鉄 あざみ野駅 徒歩3分)
【参加費】 100円(会員・非会員問わず)+懇親会実費(3000円くらい)
【申込先】 出光 直樹 (横浜市立大学) naoki(アットマーク)idemitsu.info
http://n-idemitsu.269g.net/category/212623-1.html
*お名前、ご所属、懇親会への参加の有無をお知らせ下さい。参加費は当日会場でお支払い下さい。
*当日の飛び入りも歓迎ですが、なるべく事前の連絡をお願いします。


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会報 『BIG EGG』 4月号 発送作業

●FMICSの運営は、会員のボランティア作業によって支えられています。毎月の会報の発送作業も、その大切な活動の1つです。早い人はお昼過ぎから作業を開始し、夕方になると職場から一人また一人とメンバーが駆けつけます。

●ワイワイガヤガヤと近況報告を兼ねての楽しい時間は、美味しい中華料理屋での食事会へと引きつがれ、例会などのアイデアの多くが、この瞬間に生まれます。例会とは一味違ったFMICSの活動に、皆さまのご参加をお待ちしております。

【日時】 2011年4月5日(火) 午後6時〜9時+食事会
【会場】 日能研 恵比寿ビル

●初めて参加される方は、 mail2011(アットマーク)fmics.org (高橋真義)までご一報ください。当日の連絡先等詳細をお知らせいたします。



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速報 4月のFMICS

【3/30変更】
 『朝日大学ランキング』編集総括の小林哲夫さんに、今般の未曾有の震災に対して大学はいかに動いたかについてお話をいただきます。また、この4月12日に上梓される『朝日大学ランキング』の編集担当者として、大学の情報感性の磨き方についてもアドバイスをいただきます。
 お仲間をお誘いの上ご参加ください。
【日時】 2011年4月16日(土) 午後3時〜5時
【会場】 桜美林大学 四ツ谷キャンパス 307教室
【テーマ】 検証 大震災 大学はいかに動いたか