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2008年10月のFMICS




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リース取引に関する会計処理について

 文部科学省からこの通知が来ました。

 小欄6月号でも、各国独自の会計基準を国際財務報告基準(IFRS)に近づける国際共通化(コンバージョン)について紹介しました。

 企業会計基準においては、リース取引に関する会計基準の一部改正が行われ、今年4月1日以降、所有権移転外ファイナンス・リース取引について、通常の賃貸借取引に係る方法に準じた会計処理は認められないこととなっています。

 学校法人会計基準においても、平成21年4月1日以降のファイナンス・リース取引については、一定の場合を除き、通常の売買取引に係る方法に準じた会計処理を行うこととし、通常の賃貸借取引に係る方法に準じた会計処理を廃止する等、リース取引に関する会計処理についてその取扱いの統一を図ることとなりました。

 この通知での、ファイナンス・リース取引の会計処理及び表示の概要は以下の通りです。

  1. リース取引開始前に、リース物件及びこれに係る債務を、それぞれ該当する固定資産等の科目及び債権の未払金(長期未払金)に計上する。
     ただし、リース料総額が固定資産計上基準額未満のもの、リース期間が1年以内のもの、リース契約1件当たりのリース料総額が300万円以下のもの、は賃貸借取引に準じた会計処理を行うことができる。

  2. リース料総額を、リース債務の元本返済額部分、利息相当額部分及び維持管理費用相当分に区分し、元本返済額部分を固定資産価額として計上する利子抜き法を原則とするが、未経過リース料の期末残高が、当該未経過リース料の残高及び有形固定資産等の期末残高の合計額に占める割合が10%未満であるリース対象資産の場合は、リース料総額を固定資産価額とする利子込み法により処理することもできる。

  3. リース対象資産の減価償却は、所有権移転ファイナンス・リース取引に係るものについては自己所有の固定資産に適用する減価償却と同一の方法で算定し、所有権移転外ファイナンス・リース取引に係るものについてはリース期間を耐用年数とし残存価額をゼロとして算定する。

  4. 利子抜き法により処理する場合、利子相当額の総額をリース期間中の各期に配分する方法は利息法(未返済元本残高に利率を乗じて算定する方法)によるものとする。なお、リース対象資産の総額が重要性に乏しいと認められる場合で利子抜き法により処理するときには、定額法によることもできる。

  5. 再リースを行う場合の再リース料は、経費として処理する。

  6. リース物件については、当該の固定資産の科目又は消耗品費・賃借料等の経費科目に含めて表示する

  7. リース物件に係る債務について、会計年度内に支払期限が到来するものは流動負債に属し、会計年度を超えて支払期限が到来するものは固定負債に属するものとする。

  8. 所有権移転外ファイナンス・リース取引において、通常の賃貸借取引に準じた会計処理を行った場合で、リース料総額の合計額に重要性があるときは、リース物件の種類、リース料総額及び未経過リース料期末残高を注記する。

(鳥居 聖)



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CHANGE流

 “麻生太郎内閣誕生”2008年9月24日に第92代、59人目の首相に指名され、同日、新内閣を発足させた。これまでに様々な憶測が飛び交い「禅譲密約」などと揶揄されながらも終わってみれば国会議員の約6割の支持を得て麻生氏に落ち着いた。

 禅譲とは政治の中であまり芳しくない様相を示すときに使われている言葉だが、本来、悪いことではなく「中国で帝王がその位を世襲せずに有徳者に譲ること」である。

 その禅譲を行い、道徳政治が行きわたった尭帝の時代、民は腹鼓(ハラツヅミ)をうち「撃壌(ゲキジョウ)の歌」をうたった。「日が出りゃ働き、沈めば休む。井戸掘りゃ水湧き、畑耕しゃ飯食える。帝王なんか居ても無くてもこまりゃせん」。お忍びで巷に出、この歌を聴き尭は喜んだ。自分たちの力でやっていると思っている。おれの事なんか気に置かない。民が良ければそれでいい。子曰わく、尭の政は偉大なものだ。天のごとき堂々のびやかなさまは、人民に言い表しようがない。立派な業績、輝かしい文化も打ち立てた。その後、尭帝はわが子に帝位を譲らず、不遇な道を頑張りぬいてきた舜に渡した。舜もわが子にではなく、治水に長けた禹に禅譲した。これは中国の歴史の中で、真のリーダーを創るシステムだったと言えるのではないだろうか。
 

 話を日本に戻してみると、国家の品格の著者藤原正彦氏は日本では強いリーダーが誕生しにくいことを次のように語った。「和を尊び、皆で話し合って決める国だから、強力なリーダーが生まれにくい土壌にある。政治家も泥沼の人間関係の中、根回しや妥協ばかりの調整役になっている。そして、真のリーダーの条件とは、第一に圧倒的な教養と、それに根ざした大局感があること。第二にいざとなったら国家のために命を投げ出す気概」の2点を挙げた。

 大局的なリーダー論は藤原氏の指摘どおりだと思うが、なぜかフジテレビ「CHANGE」のキムタク総理の一場面を思い出した。 「ボクは、子どもたちにこう教えてきました。意見が違ったら、とことん話し合い、共に考える、そうすれば・・・」「分かり合える」「違います。そうではなく、相手と自分とは違う、という事に気づきます」「意見が合わないから切り捨てる」「そうではなく、考え方も事情も違うので、それを理解し、相手にわかってもらうにはどうしたらいいのかお互いに必死になって考える、共に生きていくのだから。“人は、みな違う。人は、成長する”」という一人ひとりの個性を大切にし、相手を理解して、ともに成長しようという名言でした。

 今、組織のリーダー待望論を語るより、互いを理解して認め合い「自ら学び・考え・発信する」というまさにFMICSの原理原則が必要な時だと改めて感じました。 「まずははじめよう」頭で理解したつもりにならずに、汗をかく。“学生は、みな違う。学生とともに成長する。”

(秋草 誠)



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FMICS 10月例会 (第569回例会)

■高等教育問題研究会FMIC10月例会は、ル・マン24時間レースにチャレンジした東海大学ル・マンプロジェクトチームに、広報担当として密着取材された東海大学学長室の関野辰夫さんに、大学広報担当者という視座からレースを再現して頂きます。

<東海大学 ル・マン プロジェクトの公式サイト>

■関野さんからのメッセージです。

 世界三大レースの一つと評されるフランスのル・マン24時間レースで、世界で初めて学生の創ったレーシングカーで完走する「夢」を実現しようとする東海大学工学部教授「林義正」がいた。その「夢」の実現の一翼を担う為に参加した幾多の「同志的学生」は8年の歳月を経てついにその「夢」を実現した。
 ヨーロッパのスポーツ文化の中で自動車工学の技術はレースにより進化してきた。 エントリーが許可されプロチームと同じサーキットでのレース参戦が近づくにつれて学生は自ら考え責任感をもち主体的に行動するようになった。
 決勝レーススタートから17時間過ぎた午前8時45分、186周目を走行中に駆動系のトラブルに見舞われ途中リタイアとなりました。
 しかし、多くの学生達の表情は全力を出し切りやり遂げた「達成感」の顔がそこにあった。

【日時】 2008年10月18日(土) 午後4時〜7時

【会場】  工学院大学新宿キャンパス 4階 0477教室

【テーマ】 夢を乗せてル・マン24時間レースへの挑戦
      〜東海大学 ル・マン プロジェクトが得たもの〜

【発表者】 東海大学学長室企画課(広報担当) 関野 辰夫

【参加費】  会員1,000円  非会員1,500円  学生(会員・非会員問わず)500円

【申込先】 高橋 真義(桜美林大学) mail2008(アットマーク)fmics.org



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YFN10月例会 (第568回例会)

 10月のYFN月例会をご案内いたします。平成20年YFN秋の文化祭、第2弾FMICS名古屋の副会長坂井田教授と事務局林が送る、柳津を核に岐阜市を巻き込み秋の生涯学習祭りを実施。安藤氏による原三渓顕彰展付茶席などなど盛りだくさんで、YFNスタッフが大活躍のエクステンションセンター生涯学習祭りに、近隣YFNスタッフも参加及び出演します。

【日程】  2008年10月11日(土)〜12(日)

【テーマ】 エクステンションセンター秋の生涯学習祭り
      智の楽園 岐阜聖徳学園大学 オープンハウス IN カラフルタウン

【プログラム】

 ■11日(土) 10時〜16時半  カラフルタウン岐阜 太陽の広場
  <詳細はこちらをご覧下さい>

 ■11日(土) 19時半〜21時半  千楽寿司(各務原市鵜沼三ツ池町5−63−2)
  講演 「日英に見る大学拡張の比較との展望」
      香川 正広(上智大学教授・全日本大学開放推進機構理事長)

 ■12日(日)
  朝の茶 東海坐禅道場 源氏香の間にて
  観光 ミステリーツアー ???探訪

【共催】 附属幼稚園・附属小学校・附属中高等学校・清翔高等学校・聖徳自動車学園・岐阜市柳津文化協会

【後援】 全日本大学開放推進機構

【問い合わせ先】 高等教育問題研究会名古屋支部事務局
      林 憲和 (岐阜聖徳学園大学 学長室 058-279-6710)
      nhayashi(アットマーク)ha.shotoku.ac.jp



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FMICS Staff Development 204

■FMICS Staff Development 略して 「SD」は、月例会とは別に、平日の夜に開催されているゼミナール型の勉強会です。■あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等の教育&経済トピックスを、切り抜いて持ちよりディスカッションします。トピックスは厳選して1件、A4縦判にコピー(10枚程度)して、氏名と簡単なMEMOを付してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。■なお初めての方は、自己紹介のみで構いません。

【日時】 2008年10月17日(金) 午後6時30分〜8時30分

【会場】  工学院大学新宿キャンパス 高層棟27階 教員応接室

【参加費】 会員500円  非会員1000円  学生(会員・非会員問わず)300円

【申込先】 米田 敬子(桜美林大学) mail2008(アットマーク)fmics.org



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会報 『BIG EGG』 11月号 発送作業

●FMICSの運営は、会員のボランティア作業によって支えられています。毎月の会報の発送作業も、その大切な活動の1つです。早い人はお昼過ぎから作業を開始し、夕方になると職場から一人また一人とメンバーが駆けつけます。

●ワイワイガヤガヤと近況報告を兼ねての楽しい時間は、美味しい中華料理屋での食事会へと引きつがれ、例会などのアイデアの多くが、この瞬間に生まれます。例会とは一味違ったFMICSの活動に、皆さまのご参加をお待ちしております。

【日時】 2008年10月29日(水) 午後6時〜9時+食事会

【会場】 日能研 恵比寿ビル

初めて参加される方は、 mail2008(アットマーク)fmics.org (高橋真義)までご一報ください。当日の連絡先等詳細をお知らせいたします。


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速報 第2回 大学職員サミット やまぐちカレッジ2008
〜未完(蜜柑)の大器にメッセージ〜

【日時】 2008年11月8日(土)〜9日(日)

【会場】  山口大学・吉田キャンパス 経済学部第2講義室、第1学生食堂「ボーノ」、熊野荘

【主催】 第2回大学職員サミットやまぐちカレッジ2008実行委員会(委員長 丸本卓哉・山口大学長)
【共催】 国立大学協会中国・四国地区支部
【後援】 読売新聞東京本社
【企画・協力】 山口大学、大学コンソーシアムやまぐち、
         桜美林大学大学院アドミニストレーション研究科高橋真義ゼミ、
         高等教育問題研究会・FMICS、大学新聞社

【プログラム】
大学職員サミット やまぐちカレッジ 2008 ポスター
ポスター(PDF)

11月8日(土)

シンポジウム
−大学職員の可能性を語り合おう−

懇親会・手作り名刺コンテスト

  • 受付12:30 13:00〜21:00

  • 参加募集人員 大学職員を中心に100名

  • 参加費2000円
    懇親会費3000円(学生2000円)

【オプションプログラム】
オールナイトディスカッション

11月9日(日)

大学自慢コンテスト

サンドイッチパーティー・表彰式

キャンパスツアー

  • 受付9:30 10:00〜15:30

  • 参加募集人員 100名

  • 参加費500円(高校生以下は無料)

●参加申込等詳細は、山口大学の公式サイトをご覧下さい。