過去のお知らせ一覧へ戻る


2007年6〜7月のFMICS

  • FMICS シンポジウム 2007
    7月7日(土)〜8日(日) 新宿&千駄ヶ谷

    ★ ★ ★ 当日飛び入り参加歓迎 ★ ★ ★
    詳細は見出しをクリック


  • 教育改革関連3法案について(鳥居 聖)

  • 学会参加報告(米田 敬子)

  •     FMICS6月例会 6月23日(土) 工学院大学:新宿

  •      YFN6月例会 6月27日(水) 岐阜聖徳学園大学:羽島

  •      FMICS・SD 6月21日(木) 工学院大学:新宿

  •    FMICS淵野辺SD 6月22日(金)&7月20日(金) 桜美林大学PFC:淵野辺

  •   会報 BIG EGG 発送 8月9日(木) 日能研ビル:恵比寿

  • 速報 YFNシンポジウム 9月1日(土)〜2日(日) 岐阜




教育改革関連3法案について

 いま国会では、教育改革関連3法案が衆議院を通過し、参議院で審議されている。

 この3法案のうち、大学、私立学校に関する主要な概要について紹介したい。

○学校教育法等の一部を改正する法律案

  • 各学校種の目的・目標が見直された。
  • 学校種の規定順について幼稚園を最初に規定されたので、大学は第9章第83条からはじまる。
  • 大学は、その目的を実現するための教育研究を行い、その成果を広く社会に提供することにより、社会の発展に寄与するものとする。(第83条第2項新設)
  • 大学は、文部科学大臣の定めるところにより、当該大学の学生以外の者を対象とした特別の課程を編成し、これを修了した者に対し、修了の事実を証する証明書を交付することができる。(第105条新設)
  • 大学は、教育研究の成果の普及及び活用の促進に資するため、その教育研究活動の状況を公表するものとする。(第113条新設)

○地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律案

  • 都道府県知事は、第二十四条第二号に掲げる私立学校に関する事務を管理し、及び執行するに当たり、必要と認めるときは、当該都道府県委員会に対し、学校教育に関する専門的事項について助言又は援助を求めることができる。(第27条の2新設)

○教育職員免許法及び教育公務員特例法の一部を改正する法律案

  • 普通免許状及び特別免許状は、その授与の日の翌日から起算して十年を経過する日の属する年度の末日まで効力を有する。(免許法第9条関係)
  • 免許状の有効期間は、その満了の際、その免許状を有する者の申請により更新することができる。(免許法第9条の2新設)
  • 公立の小学校等の教諭等の任命権者は、児童等に対する指導が不適切であると認定した教諭等に対して、その能力、適性等に応じて、当該指導の改善を図るために必要な事項に関する指導改善研修を実施しなければならない。(教特法第25条の2新設)

 さて、この法案が成立する場合に気になる条項がある。それは、第9条の3(新設)である。

  • 免許状更新講習は、大学その他文部科学省令で定める者が、次に掲げる基準に適合することについての文部科学大臣の認定を受けて行う。
    1. 講習の内容が、教員の職務の遂行に必要なものとして文部科学省令で定める事項に関する最新の知識技能を修得させるための課程であること。
    2. 前項に規定する免許状更新講習の時間は、30時間以上とする。

 学校基本調査によると、平成18年度で全国に教諭は約100万人在職している。この数を10年間で免許状更新講習することとなるので、年約10万人が対象となる。

 教職課程認定大学では、また暑い夏がやって来ることになる。効率のよい更新講習認定とその実施の制度設計を期待したい。

(鳥居 聖)



学会参加報告

 日本高等教育学会は1997年、高等教育研究の必要性と重要性に対する認識が強まりつつある中、学問領域の違いをこえ、研究者等の結集と交流をはかり、研究の理論的、方法的基礎を強化し、実践的、政策的課題の解決に寄与することを目的とし、設立された。

 2006年度、会員は640人、『高等教育研究』第10集を発行、第10回大会は、5月26日−27日、名古屋大学で開催された。自由研究発表は71件の申込みである。

 日本高等教育学会第10回大会のプログラムは、5月26日午前、自由研究発表T(学生の多様化、アドミッション、教員組織、大学の質保証と評価@、FDの組織化、大学の経営@、学生課程教育@)、午後は自由研究発表U(学生支援、就職・キャリア、研究活動、大学の質保証A、FDの方法論、大学の経営A、学士課程教育A)、課題研究Tは「青年期教育としての大学教育」、課題研究Uは「専門職大学院における学位と知」である。懇親会は、予想を上回る出席者で盛会となった。

 5月27日午前、自由研究発表V(大学の国際化、大学院、大学教授職、大学政策、教授法、大学の経営B、カリキュラム)、午後は総会と公開シンポジウム「いま、求められる高等教育研究とは?」である。

 「大学の経営@」の司会は高橋真義教授(桜美林大学)と濱名篤教授(関西国際大学)、3人の発表が行われた。最初は、「私立大学における退職給付をめぐる課題」川崎成一(東京大学)、2番目は「アメリカにおける大学アドミニストレーター養成プログラムに関する研究」高野篤子(横浜市立大学)、3番目は「大学事務職員のエンプロイヤビリティ向上のための方策」山本眞一(広島大学)である。

 大学の経営や職員に関わる喫緊の課題であり、フロアーからは、大学職員の実践と実務の観点かの質問も多かった。この知見が熟し、現場への実りとなることが期待される。

 「大学の経営B」の発表者は、「国立大学における財務状況の将来推計」島一則(国立大学財務・経営センター)、次いで、「法人化後の国立大学の経営意識に関する調査報告」高橋真義・鳥居聖(桜美林大学)、「資源からみた大学の経営戦略」山本清(国立大学財務・経営センター/東京大学)である。運営交付金の効率化、資産活用の意識、資源管理の戦略的行動の研究発表は、法人挌を得た国立大学の経営側面についての動向の変化を確実に捉えていた。

 公開シンポジウムは「いま、求められられる高等教育研究とは?」であった。 日本の高等教育の潮流についてのマクロの研究のみならず、鬩ぎあいが激しい波間や波打ち際、ミドルとミクロついての研究も求められていると拝察した。

 知的刺激を受けた二日間、来年の東北大学では、ミドルとミクロに関連した領域において、発表者として参戦するとの決意を新たにした。

(米田 敬子)



ご案内1 FMICS 6月例会(第542回例会)

●6月のFMICSは七夕シンポジウムの前哨戦です。“だいがくすきなんだびと”に、大学職員の可能性と魅力をゆったりと語っていただきます。大学がキラキラと輝くためには、それは多くの職員が活躍しています。いよいよ、時代か変化と拡散していく中にあって職員の分担すべき役割は大きくかつ深くなってきています。●今月のお二人の発表者は、学生さんを社会送り出す最前線でご活躍のFMICS人です。大学職員になりたぁぁぁいと就職活動中の学生さんは勿論、大学関係者の皆さまにも、大学職員の生の声を聞くチャンスです。●皆さまには、お若い職員をお誘い合わせの上ご参加をお願いいたします。

【日時】  2007年6月23日(土) 午後4時〜午後7時

【会場】  工学院大学新宿キャンパス 4階 0477教室

  • エレベーターは、4階には止まりません。3階または5階で降りて、階段で上下してください。

【テーマ】 激動の時代に輝く大学を創る
        大学職員の可能性と魅力を語る

【発表者】
目白学園中学高等学校 事務課長
(前 目白大学 進路指導課長)
鈴木 匠
清泉女子大学 就職課長河野 香織

【参加費】 会員:1,000円 学生:500円 非会員:1,500円

【申込先】 高橋 真義(桜美林大学) mail2007(アットマーク)fmics.org



ご案内2 YFN 6月例会(543回例会)

●YFN・めやっとかめやなもFMICS名古屋の6月例会は、テーマを「大学版構造改革を俯瞰する」として、東海高等教育研究会理事の片山政行さんに、東海地区の大学情報も交えていただき、最近の大学改革の構図とこれから予測される大学版構造改革について語っていただきます。●皆さまには、マクロとミクロの情報を一度に入手出来るか得難いチャンスです。ご期待ください。

【日時】 2007年6月27日(水) 午後6時〜午後8時30分

【会場】  岐阜聖徳学園大学 羽島キャンパス 本館3階会議室

【テーマ】 大学版構造改革の今日と明日を俯瞰する

【発表者】 東海高等教育研究所 理事 片山 政行

【申込&問い合わせ先】 林 憲和 (岐阜聖徳学園大学 総合企画課 058-279-6710)
      nhayashi(アットマーク)ha.shotoku.ac.jp

■ご案内 YFNシンポジウム2007は、現在第1案:9月1日&2日 / 第2案:9月8日&9日で企画を詰めています。詳細は FMICS BIG EGG8月号でご案内いたします。

 多くの“だいがくすきなんだびと”に出演を依頼中です。滋賀県立大学副学長で理事の方にもお願いをしています。シンポジウムの会場は、岐阜聖徳学園大学羽島キャンパス6号館で行います。ワイワイガヤガヤ夜プロの会場(宿泊所)は、岐阜市東駒爪町の天下の名刹「浄土院」我らが安藤住職のお寺です。翌日は、前瑞浪市陶芸協会会長宅の窯で陶芸もやります。鬼岩温泉にもゆったりと入って解散と致します。



FMICS Staff Development 189

■FMICS Staff Development 略して 「SD」は、月例会とは別に、平日の夜に開催されているゼミナール型の勉強会です。

■あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等の教育&経済トピックスを、切り抜いて持ちよりディスカッションします。トピックスは厳選して1件、A4縦判にコピー(10枚程度)して、氏名と簡単なMEMOを付してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。

【日時】 2007年6月21日(木) 午後6時30分〜8時30分

【会場】  工学院大学新宿キャンパス 高層棟27階 応接室(2743号室)

【テーマ】 近代日本の大学人に見る世界認識 −19−

【参加費】 会員:500円 学生:300円 非会員:1000円

【申込先】 高橋 真義(桜美林大学) mail2007(アットマーク)fmics.org



FMICS 淵野辺 Staff Development 27 & 28

●ゼミナール型勉強会「SD」の首都圏西部地区版。若手を中心に盛り上がっています。この勉強会の原理は極めてシンプルです。参加者が何か1品、ネタを持ち寄り、みんなで議論します。●ネタは、新聞・雑誌記事、業務関連の資料、進めている仕事のアイデア・企画等々、何でも構いません。ちょっとした事でも、他人の目に触れることにより思いがけない発見があるものです。初めて参加される方は、単に自己紹介だけでもOKです。●資料は8部程度お持ちください。

【日時】 2007年6月22日(金)&7月20日(金) 午後7時〜8時30分+懇親会

【会場】 桜美林大学PFC 3階 P303教室

【申込先】 pfc-sd2007(アットマーク)fmics.org (鳥居@桜美林学園 & 出光@横浜市立大学)



会報『BIG EGG』7月8月合併号 発送作業

●FMICSの運営は、会員のボランティア作業によって支えられています。毎月の会報の発送作業も、その大切な活動の1つです。早い人はお昼過ぎから作業を開始し、夕方になると職場から一人また一人とメンバーが駆けつけます。

●ワイワイガヤガヤと近況報告を兼ねての楽しい時間は、美味しい中華料理屋での食事会へと引きつがれ、例会などのアイデアの多くが、この瞬間に生まれます。例会とは一味違ったFMICSの活動に、皆さまのご参加をお待ちしております。

【日時】 2007年8月9日(木) 午後 6時〜9時 3時〜6時+食事会

【会場】 日能研 恵比寿ビル

初めて参加される方は、 mail2007(アットマーク)fmics.org (高橋真義)までご一報ください。当日の連絡先等詳細をお知らせいたします。


速報 YFN シンポジウム

【日時】 2007年9月1日(土)13:30 〜 2日(日)16:30

【会場】 シンポジウム 岐阜聖徳学園大学 羽島キャンパス 6号館2F
 夜の部 浄土院 TEL 058-264-0389

【プログラム】

○第1部(昼の部) 講演 13:30〜16:30

「独法化以後の国立大学マネジメント改革を語る 」
  滋賀医科大学副学長・理事、国立大学マネジメント研究会理事 村山 典久

「私立大学の経営改革を考える 」
  私立学校振興・共済事業団私学経営相談センター情報支援室長 比留間 進

「スタッフが教育研究に積極的に関わる方法 」
  大谷大学 教育研究支援部長 滝川 義弘

 コーディネーター
  文教大学事務局長・文教学園事務局長代理 湯本 恭

○第2部(夕方の部) 17:30〜21:30

 懇親会(浄土院本堂にて)

 鵜飼1305年記念 長良川鵜飼観賞

○第3部(夜の部) 22:00〜23:00

「木曽・長良・揖斐川宝暦治水の薩摩義士と
 会津藩最後の悲劇の藩主 松平容保公を生んだ美濃高須藩ゆかりの地を語る」
  岐阜県芸術文化会議副会長 山田 賢二

○第4部(オールナイトの部) 24:00〜朝まで

 学校法人経理研究会事務局長・国立大学マネジメント研究会事務局 矢島 美知子

 オールナイトFMICS 参加者全員発表

○第5部(翌日9/2) 朝茶と西濃 海津市(岐阜県西濃地域)探訪

 朝の茶 浄土院 井中庵 亭主 安藤昌空上人

 観光 木曽・長良・揖斐川 宝暦治水の薩摩義士ゆかりの地で、
    会津藩最後の悲劇の藩主 松平容保ゆかりの地、
    行基寺等探訪 と 南濃温泉入浴

 昼食 ナマズと鯉の川魚料理

 解散 JR新幹線 岐阜羽島駅 16:30


【参加費】 昼の部のみ2千円  夜の部まで1万円  両日1万5千円

【申込&問い合わせ先】 高等教育問題研究会名古屋支部事務局
      林 憲和 (岐阜聖徳学園大学 学長室 058-279-6710)
      nhayashi(アットマーク)ha.shotoku.ac.jp