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2006年6月のFMICS

  • OECD(経済協力開発機構)
    高等教育政策レビュー調査団が来日(鳥居 聖)

  • みなさんは「開拓者」(浅沼 雅行)

  •   FMICS6月例会 6月24日(土) 工学院大学:新宿

  •    YFN6月例会 6月29日(木) 岐阜聖徳学園大学 羽島キャンパス

  •    FMICS・SD 6月15日(木) 工学院大学:新宿

  •  FMICS淵野辺SD 6月30日(金) 桜美林大学PFC:淵野辺

  • FMICS SYMPOSIUM 7月29日(土)〜30日(日) 新宿&千駄ヶ谷
      詳細は見出しをクリック



OECD(経済協力開発機構)
高等教育政策レビュー調査団が来日

 OECD内で今後の経済成長において教育の重要性が一層高まるとして、平成14(2002)年に教育局が新設され、各国の高等教育制度に関する政策に焦点をあてたこの高等教育政策レビュー事業を実施することになった。

 平成3年以降、我が国は設置認可の弾力化、国立大学の法人化、そして認証評価制度の導入等を実施してきており、高等教育の質の保証の仕組みを我が国なりに充実させてきたのである。

 このような時期に、国際的機関による高等教育全般の評価を受けることは、時宜にかない大変意義深いものであり、我が国の高等教育の将来の発展に裨益するところが大であると考え、この事業に参加することになった。

 各国比較を容易にするため、OECD作成のガイドラインに基づいた我が国の報告書が3月に作成された。

 このように、今回のOECDの高等教育政策レビューは、文部科学省の受け入れ承諾により実施されたもので、OECD事務局と外部の専門家から組織される調査団は5月15日(月)〜5月24日(水)までの10日間に、東京大学、京都大学、岐阜大学、滋賀県立大学、慶応大学、青山学院女子短期大学、松江工業高等専門学校、日本工業大学専門学校、理化学研究所の9カ所の大学・研究機関等を訪問調査した。

 高等教育政策レビューでは8つのトピックス、

  1. 高等教育システムと労働市場
  2. 高等教育における地域の役割
  3. 研究とイノベーション教育に高等教育が果たす役割
  4. 高等教育を通じての社会的公平性の達成
  5. 高等教育の資源
  6. 高等教育の企画・運営・規制
  7. 高等教育の質の保証と向上
  8. 高等教育の国際化、グローバル化
 について調査が行われた。

 今回の訪問メンバーは、サー・ハワード・ニュービー氏(前英国高等教育財政カウンシル理事長)、デービッド・ブレネマン氏(ヴァージニア大学カリー校教育学部長)、ピーター・マッセン氏(オスロ大学教授、および英国高等教育振興会会長)の3氏である。

 OECDでは、今回の調査を踏まえ、日本の高等教育政策についての考察、提言を報告書としてとりまとめて公表するとともに、日本以外の調査を受け入れる24カ国の調査結果について高等教育政策レビューの最終とりまとめ、2007年末頃に公表される予定となっている。

(鳥居 聖)



みなさんは「開拓者」

 ご存知のとおり、ここ数十年間でパラダイムシフトが起こっている。それは、1980年代の高度成長の終焉と国際化の進展、そして、1990年代には、ソビエトが独立国家共同体となり、ベルリンの壁が崩壊するなど米ソの冷戦が終わり、IT化により、世界市場化、グルーバル化の波が押し寄せ、それに伴うものである。

 青山学院大学大学院国際メネジメント研究科長の伊藤文雄氏によれば、具体的には、戦後60年間日本の社会に根付いてきた「年功序列」や「終身雇用」などの考え方が崩れはじめ、次のようなパラダイムシフトが社会に起こっているという。

  1. 雇用社会から起業社会へ
  2. 工業社会から知識社会へ
  3. 量から質へ
  4. 会社主義から個人主義へ
  5. 集権から分権へ
  6. 物から知識・技術へ
  7. ピラミッド型からネットワーク型へ

 この流の中に高等教育もあり、大学での「キャリア教育」や「職員のプロフェショナル化」などの問題も、つまるところ「この流れ」の中での1つの現象だともいえるのである。

 さて、「キャリアデザイン入門」(大久保幸夫、日本経済新聞社)によれば、プロフェッショナルを次のように定義している。

  1. ステイタス・プロフェッショナル
     従来からのプロで、宗教家、医師、弁護士がこれにあたり、(ア)長期間の教育に基づく高い技術や専門知識があるもの、(イ)職業団体への帰属、(ウ)高い職業倫理、があることが要件であるという。

  2. ビジネス・プロフェッショナル
     パラダイムシフトの中で、明確に意識されだしたプロで、いわゆる営業のプロ、職人気質の技術者、プロの経営者などがこれにあたり、(ア)長期間の経験に基づく高い技術や専門知識、(イ)その職業を自分の専門領域にするという「腹決め」、(ウ)高い職業倫理、があることが要件であるという。

 われわれ職員は、上記の定義で言えば、ビジネス・プロフェッショナルにあたることが分かるだろう。そして、この要件の中で、肝となるは、なんと言っても「腹決め」という点である。

 かつて、野茂英雄がMLBに行った時代には、本当に日本人が通用するのか、野手がMLBに行くなどということは考えられなかった。職員のプロフェッショナル化も同じである。だれかが、教員と対等に渡り合う知識と人格をもって「開拓者」として進む必要があるのだ。中央大学の横田氏がいうように教員が固有に行う以外はすべて職員の領域である。それぞれが関わる領域でプロになる「腹決め」をし、「開拓者」として歩んでほしい。もちろん、この「私」も例外ではない。

(成蹊中学高等学校事務室長 浅沼 雅行)



FMICS 6月例会 (第522回例会)

●学生さんたちと大学を“WITH”の関係にするための極めて有効な演出・・・、我らが寺崎昌男先生は、立教大学で試みられた立教の歴史を遡りながら学生さんたちに母校を誇りに思うとともに帰属意識をもたせるアクションを「自校史教育」と名付けられました(そのように記憶しています!)。「自校史教育」は、初年次教育の一環として、学生さんを元気元気元気にし、学びに対するモチベーションを上げるためのアクションとして注目をされています。●6月例会では、年史編纂のプロとしてご活躍の拓殖大学の武田さんに、「大学の原点の自己表現を考える」というメインテーマのもと、あまり固い内容にならないよう、自校史教育の参考になる話題など織り交ぜて大学史の編纂の一断面をご紹介していただきます。●皆さまには、お仲間をお誘いの上ご参加ください。>●発表内容は、次のレジュメに従って行います。

 はじめに ―大学史刊行状況の概略―

  1. 大学史編纂の態様
    (1) 一般的構成  (2) 判型  (3) 編纂期間  (4) 編纂組織等  (5) なぜ大学史は難しいか

  2. 大学史の在り方
    (1) 大学の足跡・事跡、研究実績を明示するものである  (2) 宣伝媒体になる  (3) 記念品(物)になる

  3. 活用・効果
    (1) 経営者が考えること  (2) 読者が考えること  (3) その他

 おわりに ―今後進むべき方向―
   (1)「資料、年表」編のもつ意味  (2) 編纂タスクフォースの編成


【日時】 2006年6月24日(木) 午後4時〜7時

【会場】  工学院大学新宿キャンパス 4階0477教室

  • 地下1階から高層棟エレベーターで2階まで上がり、さらに階段で4階まで上がってください。中扉を通り抜けて、一番手前のゼミ室が会場です。

【テーマ】 大学の原点の自己表現を考える
 −大学史とその活用・効果/「資料・年表」の重視と外部専門家を活用し編纂することの意味−

【発表者】 拓殖大学 武田 秀司

【参加費】 会員:1,000円 学生:500円 非会員:1,500円

【申込先】 出光 直樹(横浜市立大学) idemitsu@yokohama-cu.ac.jp



ご案内2 YFN 6月例会(第523回例会)

●YFN6月例会は、桜美林大学大学院 大学アドミニストレーション専攻の修了生の研究発表を聴く会の第2弾です。名城大学国際交流センター課長の岡本さんには、修論「私立大学の留学生受け入れ戦略/名城大学の現状と課題」を中心に名城大学の個別な問題から日本の大学の国際交流事業の現状と課題を語っていただきます。●FMICS人・大学アド専攻現役院生・大学アド専攻に関心をお持ちの方のご参加を歓迎いたします。

【日時】  2006年6月29日(土) 午後6時〜7時半

【会場】  岐阜聖徳学園大学 羽島キャンパス 本館2階会議室

【テーマ】 私の学んだこと・研究したことを語ります
        大学の国際交流センター事業の現状と課題

【発表者】 名城大学国際交流センター 課長 岡本 真一

【申込&問い合わせ先】 林 憲和 (岐阜聖徳学園大学総合企画課) nhayashi@ha.shotoku.ac.jp



FMICS Staff Development 177

●FMICS Staff Development 略して 「SD」は、月例会とは別に、平日の夜に開催されているゼミナール型の勉強会です。超競争時代をしたたかに活き抜くためにも、大学人一人ひとりの努力をキリキリと束ねなければなりません。そんなことを具現化する場です

(1)メディアチェック
 あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等の教育&経済トピックスを、切り抜いて持ちよりディスカッションします。トピックスは厳選して1件、A4縦判にコピー(10枚程度)して、氏名と簡単なMEMOを付してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。

(2)テーマを定めた継続的な勉強会
 2005年12月より、池田憲彦さんの新刊 『近代日本の大学人に見る世界認識』 (自由社 \3,600)をテキストにしています。6月は「永田 秀次郎」(四章)を取り上げます。

【日時】 2006年6月15日(木) 午後6時30分〜8時30分
      その後は、7月20日(木)を予定。

【会場】  工学院大学新宿キャンパス 高層棟27階 2710ゼミ室

【テーマ】 近代日本の大学人に見る世界認識 −7−

【参加費】 会員:500円 学生:300円 非会員:1000円

【申込先】 出光 直樹(横浜市立大学) idemitsu@yokohama-cu.ac.jp



FMICS 淵野辺 Staff Development 15

●ゼミナール型勉強会「SD」の首都圏西部地区版。若手を中心に盛り上がっています。この勉強会の原理は極めてシンプルです。参加者が何か1品、ネタを持ち寄り、みんなで議論します。●ネタは、新聞・雑誌記事、業務関連の資料、進めている仕事のアイデア・企画等々、何でも構いません。ちょっとしたものでも思いがけない発見があるものです。●資料は8部程度お持ちください。

【日時】 2006年6月30日(金) 午後7時〜8時30分+懇親会
      その後は、7月 21日 14日(金)を予定。

【会場】 桜美林大学PFC 5階 P505教室

【申込先】 出光 直樹(横浜市立大学) idemitsu@yokohama-cu.ac.jp