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3月8日(水)18時〜(美味しい中華料理つき!)
<早番は14時〜> 恵比寿・日能研ビル

2006年2月のFMICS

  • 「子どもの学習費調査」の概要について考える(鳥居 聖)

  • もう6年いたくなる学校(山本 真美)

  •  FMICS 2月例会 2月17日(金) 九州産業大学:福岡

  •   YFN 11月例会 2月17日(金) 浄土院:岐阜

  •    FMICS SD 2月15日(水) 工学院大学:新宿

  • FMICS 淵野辺SD 2月10日(金) 桜美林大学PFC:淵野辺

  • 速報 3月のFMICS 3月11日(土)〜12日(日)
                 大谷大学 湖西キャンパス



「子どもの学習費調査」の概要について考える

 昨年末に文部科学省から平成16年度「子どもの学習費調査」の結果概要が公表された。この調査は2年毎に実施されている。

 一番驚かされたのが、小学校の子どもの「学習費総額」の伸び率が7.5%であり、次いで公立中学校が次いで7.2%であったことである。特に授業料を必要としない公立小学校・中学校においては、「学校外活動費」の構成比が高く、それぞれ9.7%(21万9千円)、9.2%(29万9千円)の伸び率となっている。更に、人口規模別で比較してみると市町村の人口が5万人以上〜15万人未満の公立小学校では19.9%に、指定都市・特別区の公立中学校では28.9%の高い伸び率となっている。また、額ではいずれも人口規模が大きくなるほど高くなっている。

 学校外活動費」の内訳である「補助学習費」と「その他の学校外活動費」についてみてみると、前回調査と同様、公立は小学校第6学年を境にして「補助学習費」の割合が、「その他の学校外活動費」の割合を上回っている。

 更に「補助学習費」の内訳である「学習塾費」を学校種別に伸び率をみると、幼稚園では公立17.4%(公立8千円)、私立23.9%(1万5千円)、公立小学校では14.4%(5万8千円)、中学校では公立8.5%(7万5千円)、私立15.6%(12万2千円)、高等学校では公立7.3%(6万8千円)、私立12.8%(12万3千円)となっている。中学校では私立より公立が高く、幼稚園、高等学校では公立より私立が高くなっており、公立学校については、幼稚園4歳児から中学校第3学年まで、学年が進むにつれて高くなっている。なお、公私立を問わず最も額が高いのは、公立中学校第3学年の25万円、伸び率8.1%となっている。

 幼稚園から高等学校卒業までの14年間の学習費総額があったので、それに平成14年度学生生活調査結果の数字(学費、自宅通学)を重ね合わせてみた。

  • ケース1-1(高校まですべて公立、大学は国立)は805万円。
  • ケース1-2(高校まですべて公立、大学は私立)は1,059万円。
  • ケース2-1(高校だけ私立、幼・小・中・高校は公立、大学は国立)は960万円。
  • ケース2-2(高校だけ私立、幼・小・中・高校は公立、大学は私立)は1,214万円。
  • ケース3-1(小学校だけ公立、幼・中・高校は私立、大学は国立)は1,256万円。
  • ケース3-2(小学校だけ公立、幼・中・高校は私立、大学は私立)は1,487万円。

 大学に自宅外から通学する場合には、この学習費・学費以外にプラス320万円ほどの費用がかかる計算となった。

 少子化対策に関わる諸施策が為されてはいるが、このような結果を踏まえると、子どもにかかる教育費用についてどの様な施策を打ち出すのか早急に議論して頂く必要があるのではないか。

(鳥居 聖)



もう6年いたくなる学校

 先日、ある中高一貫校の卒業生と電車の中で話す機会があった。「どんな学校だった?」と聞く私に、彼は「あと6年いたかったですねえ〜」と嬉しそうに、そして自慢げに答えた。大学を出て数年経つ年齢くらいのはずの彼だが、その中高のことが忘れられないというか、愛してやまない存在のようだった。たった4駅の間の話だったが、その学校が見て取れたような気がしてなぜか自分も嬉しかった。ふつう、どんな学校だった?という質問には、自由だったとか、楽しかったなどの大ざっぱな答えか、または、妙に具体的に先生や学校生活の話などが出てきたりするものだ。しかし、彼はそんなことには触れず、あと6年いたかったと、それだけを言ったのだ。こんなことを言わせられる学校が日本中の学校にどれだけあるだろうか・・と電車を降りながら考えた。彼は卒業後もちょくちょくその学校へ行っているし、この間も行ってきたばかりとも言っていた。残念ながら何をしに行くのかまでは聞けなかったが、先生と話したり所属していたクラブの様子を覗いたりしてくるのだろう。いずれにしても、そこは彼がいつでも行ける場所で、いつでも迎え入れてもらえる大好きな空間であることは確かだ。

 学校の「満足度」をはかる際に、卒業生がよく訪れるかどうかということが言われることがある。「満足度」というよりは、「つながりの深さ」なのかもしれない。いや、もっと簡単に言えば「大好き」かどうかということだろう。でもそれは、けっして「片想い」ではないと思う。彼らも学校(教職員や教育空間)を好きだし、学校も彼らを好きなのだ。

 ある私立小学校の説明会で、「まず、自分はこの学校が大好きで、だからみんなに好きになってほしい」と校長先生が話されたことがあった。どんな建学の精神や教育理念よりもわかりやすく心に残ったフレーズだったように思う。また、ある私立中高一貫校の説明会で在校生保護者が語った志望理由にも「自分の学校が好きという先生がいる」というフレーズがあった。

 「好き」なものや「好き」な空間だから、さらに良くしたい、快適にしたいという熱い想いが、学校からもそこに通う生徒やその保護者からも自然と湧き出てきた時に、「もう6年いたかった」という言葉を生み出すのかもしれない。

 私立学校を受験する場合は、もちろん自分の好きな学校を選んで受験することになる。「校風」と言ってしまえばそれまでだが、教職員がどれだけ自分の学校を好きかどうかも学校選択の際の重要なポイントになっていることは間違いなさそうだ。学校も生徒も愛しているという想いは、自慢ではなく自信として大いに伝わるということだろう。

(山本 真美)



FMICS2月例会 (第515回例会)

 大学を取り巻く環境はますます厳しさを増してきています。大学がユニバーサル化し、さまざまなタイプの学生が入学してくる時代を迎え、大学が抱える課題はなおさら複雑化しつつあります。いわゆる伝統的大学のあり方ではすでに対応できないことは明白です。各大学は「大学改革」の名のもとにしのぎを削っています。競争的環境の中で、大学が個性化し生き残っていくためには、なんといっても大学の企画力が問われてきます。大学の企画力は「職員の力」にかかっているといっても過言ではないでしょう。

 このような時代背景のもと、この研修会は「いま、大学職員は何をなすべきか」についてともに考え、問題点を深化させ、より深いところで各自が課題を発見できる場となることを目指します。そして、大学教職員向けの研修会などで好評をいただいている「SHINGI式 自己表現・評価トレーニング」を参加者全員で行い、「職員の力」につながる“プラス発想”の可能性、自己表現することと“聞き上手”になることの難しさとすばらしさを実際に体感していただきます。また、参加者同士の幅広いネットワーク作りの場としても寄与したいと考えます。

 この度は九州産業大学のご協力により、会場をご提供いただきました。受験シーズンまっただ中ではありますが、これからの大学を担う熱き大学関係者の皆さまと可能性たっぷりの若き学生さんのご参加を切に切にお待ちいたします。

【日時】 2006年2月17日(金) 午後2時〜午後8時

【会場】 九州産業大学 本館3階 大会議室

【プログラム】
14:00〜15:30講演:「日本の大学の致命的欠陥 −でも職員の力で変えられる−」

桜美林大学大学院 大学アドミニストレーション専攻 教授 諸星 裕

15:40〜17:40SHINGI式自己表現・評価トレーニング

桜美林大学大学院 大学アドミニストレーション専攻 教授 高橋 真義

18:00〜20:00懇親会

【募集人員】 約100人

【参加費】 資料代1,000円 懇親会4,000円 *参加費は当日受付にてお支払いください。

【申込方法】 姓名、所属大学、職名、入職年数(学生の方は学年)、懇親会の参加有無を明記のうえ、下記 e-mailにお知らせください。なお、これまでに「SHINGI式 自己表現・評価トレーニング」を経験された方は、申し込みの際にその旨をご記入ください。
 <2月16日>申し訳ございませんが、満員御礼となりました。

【申込&問い合わせ先】 d-staff@hotmail.co.jp (中村 拓昭 :九州産業大学教務課)

【協賛】 九州産業大学  九州共立大学  私立大学職員人間ネットワーク

*このプログラムは、東京財団より委託研究として支援を受けています。



YFN 2月例会(第516回例会)

●2月例会はご存知我らがYFNの知恵袋、Web5W1Hラーニング代表の岩清水哲哉・克哉親子にプレゼンをしていただきます。●万博市民プロジェクト(未来創造夢の共和国 7/11-17)に参加され、Eラーニングの世界が学校を劇的に変えることを世の中にアッピールされました。そのことをご報告いただきます。(*11月例会振替)

【日時】  2006年2月17日(金) 午後6時30分〜8時30分

【会場】  浄土院 岐阜市東駒爪町16

【テーマ】 5W1Hはすべての学習の基本
       E-ラーニングの可能性を検証する

【発表者】 Web5W1Hラーニング代表 岩清水 哲哉

【申込&問い合わせ先】 高等教育問題研究会名古屋支部事務局
      林 憲和 (岐阜聖徳学園大学 総合企画課 058-279-6710)
      nhayashi@ha.shotoku.ac.jp



FMICS Staff Development 173

●FMICS Staff Development 略して 「SD」は、月例会とは別に、原則として第3週の水曜の夜に開催されているゼミナール型の勉強会です。超競争時代をしたたかに活き抜くためにも、大学人一人ひとりの努力をキリキリと束ねなければなりません。そんなことを具現化する場です

(1)メディアチェック
 あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等の教育&経済トピックスを、切り抜いて持ちよりディスカッションします。トピックスは厳選して1件、A4縦判にコピー(10枚程度)して、氏名と簡単なMEMOを付してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。

(2)テーマを定めた継続的な勉強会
 2005年12月より、池田憲彦さんの新刊『近代日本の大学人に見る世界認識』(自由社 \3,600)をテキストにしています。2月は「後藤 新平」(一章)を取り上げます。

【日時】 2006年2月15日(水) 午後6時30分〜8時30分

【会場】  工学院大学新宿キャンパス 高層棟27階 2710ゼミ室

【テーマ】 近代日本の大学人に見る世界認識 −3−

【参加費】 会員:500円 学生:300円 非会員:1000円

【申込先】 出光 直樹(横浜市立大学) idemitsu@yokohama-cu.ac.jp



淵野辺 Staff Development 11

●FMICSの新しい企画・ゼミナール型勉強会「SD」の首都圏西部地区版は若手を中心に盛り上がっています。皆さまのご参加をお待ちしています。

(1)メディアチェック
  あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌・資料等のトピックスを、切り抜いて持ちよりディスカッションします。10枚程度コピー(原則A4版)してご持参ください。

(2)『Between』誌の講読
 会員の足立さんが編集長を務める高等教育情報誌『Between』(進研アド発行)をメインテキストにして、高等教育をめぐる問題を勉強します。
 2〜3月は、2月1日発行のNo.218号の中から、気になった記事をディスカッションします。

【日時】 2006年2月10日(金) 午後6時30分〜8時30分+懇親会

     *3月は24日(金)を予定。

【会場】 桜美林大学PFC 5階 P506教室

【申込先】 出光 直樹(横浜市立大学) idemitsu@yokohama-cu.ac.jp



速報 3月のFMICS関西

 ●FMICSの3月は、恒例の関西FORUMです。会場は、今年も琵琶湖畔のセミナーハウス。 最初から最後までオールナイトFMICS仕立て。

 ●2007年問題は18年前からの事実。しかし競争環境は18年前に想像した以上かもしれない。あなたの大学では、競争は個性化を推し進めましたか? あなたの大学のミッションを明確にさせる働きを果たしていますか? 将来の夢をかきたてていますか?●FMICSの「活きノボリ」の現在は、どうなっているのだろうか? FMICSの見立てた競争環境は、あなたの自己表現、大学の自己表現を生み出すものでした。あなたの大学の個性を輝かす競争、あなたの大学のミッションを明確にする競争、あなたの大学の夢をかき立てる競争、あなたと大学の、そんな自己表現を確かめたい。

 ●今回の関西FORUMのテーマは、「21世紀の大学のカタチ」。サブテーマはありません。サブテーマを設定しないのは、発表者、参加者全員の「大学のカタチ」を幅広く検証したいと考えたのが理由。

 ●今回の発表者は、和歌山大学の小畑力人さん、横浜市立大学の出光直樹さん、学校法人立命館の志垣陽さんの三方です。ご存知のように、小畑さんは立命館大学改革の立役者です。2004年6月、国立大学法人がスタートする日に和歌山大学に参加しました。出光さんは、昨秋桜美林から横浜市立大学に転じたFMICS人。今回は舞台回しではなく、ご自身の自己表現。楽しみです。志垣さんは、立命館で中等教育ネットワークを作り、同窓会を再構築した仕事人です。●三人の自己表現は、どんな「21世紀の大学のカタチ」を見せてくれるでしょうか。

 ●オールナイトFMICSは、恒例の全員発表。今年のオールナイトは、早朝まで続いてしまった反省を生かし、全員発表は5分間です。そして、限定2名の20分プレゼンも恒例です。

 ●琵琶湖の春は、ワイワイガヤガヤFORUMからスタートします。ぜひご参加下さい。

【テーマ】 21世紀の大学のカタチ

【日程】  2006年3月11日(土)〜12日(日)

【会場】 大谷大学 湖西キャンパス・セミナーハウス
     滋賀県大津市雄琴3丁目33−3  電話:077-578-6600

    《 交通案内 》
     JR京都駅にて湖西線<普通>に乗車、雄琴駅下車 徒歩10分。または、雄琴駅から江若バス 仰木の里線(内廻り)に乗車「大谷大学グラウンド前」下車すぐ。
     湖西線は京都発12:45発、12:59発に乗車すると便利です。

【参加費】 FORUM:2000円 PARTY:5000円 オールナイト:4000円

【申し込み・お問い合わせ】
   滝川 義弘(大谷大学 教育研究支援部 075-411-8458)
   tacky@sec.otani.ac.jp

【お願い】
 3月FORUMでは、オールナイトFMICSで20分間のプレゼンテーション希望者を募っています。「あなたの21世紀の大学のカタチ」をテーマに発表をしてみませんか。
 希望の方は、簡単なレジュメを添えて、3月5日までに滝川宛、メールでお申し込みください。

【プログラム】
13:30受付開始
14:00第1部開会
    司会 滝川 義弘(大谷大学 教育研究支援課長)
14:20Presentation 1
    出光 直樹さん (横浜市立大学 アドミッションズセンター専門職)
15:30Presentation 2
    志垣 陽さん (立命館大学 教育文化事業推進部次長)
16:50Presentation 3
    小畑 力人さん (和歌山大学 副学長)
18:00Discussion
18:40第1部総括
    由良 徹(光華女子学園 法人事務局長)
18:50第1部閉会
19:00懇親会
21:00第2部 All Night FMICS
    【全員発表】あなたの21世紀の大学のカタチ
24:00Discussion
26:00All Night FMICS終了
31:00起床&朝食
32:30総括
34:00FMICS FORUM in KYOTO 終了 解散