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BIG EGG(紙版)新年1月号の発送作業は、
12月26日(金)6時〜(先行隊は午後2時〜)
恵比寿・日能研ビル にて行います。
皆様のご参加をお待ちしています!!!

2003年12月〜2004年1月のFMICS

  • 60%・30%の衝撃(山本 明正)
  • 控え選手(宮本 輝)
  • FMICS 12月例会 12月16日(火) 日能研:恵比寿
  • YFN  12月例会 12月6日(土) 粛 海風:南知多・山海温泉
  •    FMICS SD 1月28日(水) 工学院大学:新宿
  • 速報1月のFMICS 1月31日(土)〜2月1日(日)
                 工学院大学:新宿&中大葉山寮


60%・30%の衝撃

「来春卒業予定の大学生の就職内定率は10月1日現在60.2%と前年同期を3.9ポイント下回り、1996年度の調査開始以来最低だったことが14日、厚生労働省と文部科学省の調査で分かった。景気は一部で明るさを取り戻しているが、先行き不透明感から、企業は依然新卒採用を厳選しているのが一因とみられる。落ち込みは特に男子で大きく、61.1%と同5.9ポイントも下回った。女子は59.1%で同1.0ポイントのダウン。短大(女子)の内定率は同7.1ポイント下回る29.0%で、初めて3割を切った」(日本経済新聞2003年11月15日朝刊)同記事はさらに続ける。

  • 厚労省の分析では、企業は厳しく選抜。
  • 内定時期が大学4年4月と秋以降に二極化。
  • 地域別では、中国・四国が39.2%で全国最低。
  • 関東は平均以上だが、6.6ポイントの大幅低下。

 卒業生に職がないという、「大学は出たけれど」時代の再来である。大学案内には、就職率98%の数字が踊っているが、この分母が就職希望者という勝ち組学生であることを大学は黙して説明しない。大学院進学、海外留学、高度資格受験準備などの相応理由を除いても、大学4年生の3人に1人はこの時期に内定を得ていないという状態であろう。

「正社員でなくてもいいから早く決めたい」
「『いけるかも』と思ったところでだめだった。泣いて泣いて夢にまで出てきた」
「業種や職種を選ばなければ何とかなると思ったが、甘かった。契約社員や派遣社員でいい。何とか4月から働きたい」と、学生たちは語る。(同紙)

「就職活動の長期化で学生の負担が高まっているが、退職者が出たら補充する企業も多い」
「過去最低という言葉で、内定が出ていない学生の意欲が沈むことが心配」
「希望者の中から数人を選んで1か月ほどアルバイトさせ、その中から1人を採用する企業もある」と、大学担当者は言う。(同紙)

 しかし、大学人のなかで、このことを異常事態、学校機能の低下として捉えている者がどれほどいるだろうか。もし、わが子が3人に1人の側に入っているとしたら、どう感じるであろうか。平素は「共生」を唱えるような学術貴族と、それにぶら下がる人々には、内定を得られない学生とその親族の痛みには共感する必要はないようだ。

 大量解雇や預金金利と同じように、内定率の異常数値も大学人はフツーのこと、関係のないこととして受け止めている。このような教育機関に社会がシンパシーを感じないのは当然と言えば当然な話である。それとも、目の前の学生は放っておいて、雇用の2010年問題の帰趨をじっと見極めているのだろうか。

(山本 明正)



控え選手

 選手がレギュラーと控えに分かれ、控えの中でもベンチに入れる者と観客席で応援する者に分かれる。皆が晴れ舞台でプレーすることを夢見てチームに入ったが、団体競技の宿命が道を分ける。

 もう亡くなったが、バレーボールの取材歴30余年という他社の大先輩がいた。ある高校が全国大会で優勝した時の祝賀会。多くの来賓や監督やレギュラー選手の活躍をほめたたえるのをよそに、彼はあいさつで、控え選手全員をフルネームで呼び、一人一人が各試合で果たした役割をほめた。「一番声を出して、チームを元気づけた」「最も大きな拍手をして盛り上げた」レギュラーそっちのけだった。控え選手とその父母はもちろん、チームの全員が涙を流していた。勝負に軸足を置きがちな中で、試合に出ない多数の無名選手に目を向けたあたりに、ベテラン記者の”年輪”が感じられた。

 控え選手が意気に感じれば、チームの底上げが進み、総合力が高まる。実社会にも控え選手的な存在はいる。目配りを忘れてはいけないと思う。(毎日新聞「憂楽帳」2003年9月5日)

 最近出会った学生との出来事より

  1. 掲示物を貼りに行った時に、いつも笑顔がステキな1年生の女子学生が音楽セミナーの案内を見ていました。セミナーのお話をした後に、今着ているパーカーの説明へと話が発展。出来たてホヤホヤ、学園祭用に仲間とつくった背中に楽器の絵柄と仲間の名前が入ったパーカー。天気がよく、着ていてちょっと暑そうだったけどすごく似合っていて、私にもウキウキ感が伝わってきました。

  2. 4年生の女子学生が学割の請求に来ました。学園祭の休みを利用して、海外留学についていろいろ調べるとのこと。情報があまり集まらず不安な顔つきをしていたので、すぐに国際交流関係の業務をしている職員の方へ連絡、時間調整をして学生とお話してもらいました。話し終った後の学生の顔に笑顔が戻り、一安心でした。

  3. 学園祭に参加する学生数名がチラシを持って宣伝に来ました。有志で演奏会を企画、後はお客さんがどれだけ入るか。早速、大学見学に来てくれた方に学園祭の案内と学生持参のチラシを同封して手紙を贈りました。当日、私は学生課で留守番だったので演奏会は一部しか見られませんでしたが、コンクールや実技試験とは一味違う学生の姿に、改めていろいろな発見がありました。

  4. “宮本さん、オレ結婚したい!”朝一番で学生課へ顔を出してくれた1年生の男子学生。いつも笑顔と挨拶が素晴らしい近年まれにみる好青年、そんな彼も悩み多き年頃です。あったかさいっぱいの心でこれからも応援していきます。

 12月に入り、今年1年をいろいろ振り返る時期になりました。みなさんはどのような1年でしたでしょうか。私はFMICSでは素晴らしい先輩・仲間との出会いがありました。幸運にも「SHINGI式自己表現・評価トレーニング」出版プロジェクトに参加でき、みんなの知恵を形にしていくという作業を体感しています。また、大学ではたくさんの“年下の師匠”ができました。上記は、学生とのほんの些細な出来事の一部です。それぞれの学生との出会いの始まりは、実は「SHINGI式自己表現・評価トレーニング」の体感がきっかけでした。トレーニングで学んだこと、あったかさいっぱいのプラス発想で学生と接すると、いろいろな反応が返ってきます。元気な学生よりは、目立たないけれど真面目にコツコツやっている学生に声をかけていく、するとだんだん輝いてくる、これは本当に不思議な体感です。夜空に冬の星座が輝く季節ですが、キラキラ光る星もあれば、かすんで見えない星もあります。私は、闇夜にも光る星があることを信じ、今日も目配りを忘れず学生の兆しを体感できるよう日々学んでいきたいと思います。

(宮本 輝:東京音楽大学学生課)



ご案内1 FMICS12月例会 (第471回例会)

●我が国の国立大学は来年4月から国立大学法人となります。この法人化する国立大への予算配分をめぐり、財務省が文部科学省に対し、大学予算の減額につながる方式に改めるよう打診していることが11月12日の国立大学協会(会長・佐々木毅東大学長)の総会で報告され、国立大学関係者から強い反発が起こっています。●文科省所管のほかの独立行政法人は運営費交付金が裁量的経費となっていますが、国立大側は法人化の検討過程で対象から外すよう要求。衆院や参院も法人化法成立に際し「法人化前の公費投入額を十分確保するよう努める」と付帯決議をしました。しかし、今回、財務省は、法人化した国立大に配分する人件費などの運営費交付金について、使途を限定せずに各省庁の政策に充てる「裁量的経費」とし、来年度以降の政府予算で2%削減すると打診しました(詳細は、11月11日、13日の日経朝刊をご覧下さい)。●収入減を補填するためには、学生数の増もしくは、授業料の増額しかありません。国立は本気にならざるを得ないとなれば、私学にとって対岸の火事どころではなくなります。いよいよ競争はパイの奪い合いになります。大学は、持てる資源を有効活用できるか否かの能力が問われます。●今月のFMICSは、国費の大幅な削減にいかにしてイギリスの大学は対処したか。持てる資産をいかに有効活用したかについて、英国大学ランキング13位のノッティンガム大学とポリテクから昇格した56位のノッティンガムトレント大学での現地調査の結果報告です。●都合により平日の晩、午後7時から9時までといたします。会場は恵比寿日能研ビル(徒歩5分)。懇親会場はFMICS御用達中華の店「天童」です。

【日時】 平成15年11月17日(月)12月16日(火) 午後7時〜9時

【会場】 恵比寿・日能研ビル 8階プレゼンテーションルーム

【テーマ】 大学の持てる資源の有効活用
       イギリスの大学の経営のカタチを考える

【発表者】
桜美林大学法人課長鳥居 聖
武蔵工業大学環境情報学部メディアセンター柳生 修二

【参加費】 会員:1,000円 学生:500円 非会員:1,500円

【申込先】 桜美林大学 出光 直樹 idemitsu@obirin.ac.jp



ご案内2 YFN12月例会 (第470回例会)

 FMICS名古屋(YFN)の12月例会は、平成7年日本人気露天風呂第1位、FNS温泉大賞第4位の純和風旅館で、今年度の各会員の取り組みの成果や来年にかける意気込みを語り合い、そして、FMICS名古屋プロデュースのアダルトオリべプロジェクト「ORIBE人間塾」の策定をする合宿です。この素晴らしい旅館の紹介はオリべコンソーシアム総合プロデューサーの永島さんです。もちろん彼女も参加いたします。

【日時】  平成15年12月6日(土)午後6時〜 7日(日)12時

【会場】 「粛 海風」

  • 名古屋から名鉄特急内海行きで内海下車約50分/旅館に電話し迎えがあり5分で到着します。

【テーマ】 ミッション・パッション・アクションのカタチ
        「ORIBE人間塾」を立ち上げる

【ゲスト】 森ビル土地開発顧問オリベ・コンソーシアム
       プロデューサー・事務局長 永島 佳

【参加費】 20,000円

【申込&問い合わせ先】 高等教育問題研究会名古屋支部事務局
      林 憲和(岐阜聖徳学園大学総合企画課) nhayashi@ha.shotoku.ac.jp



FMICS SD 148

●FMICS Staff Development 略して 「SD」は、月例会とは別に、原則として第3週の水曜の夜に開催されているゼミナール型の勉強会です。超競争時代をしたたかに活き抜くためにも、大学人一人ひとりの努力を束ねる場です。

(1)メディアチェック 
 あなたのアンテナが何かを感じた新聞・雑誌等の教育&経済トピックスを、切り抜いて持ちよりディスカッションします。トピックスは厳選して1件、A4縦判にコピー(15枚程度)して、氏名と簡単なMEMOを付してご持参ください。各自5分間程度のコメントをしていただきます。

(2)テーマを定めた継続的な勉強会
 いよいよ2004年4月から国立大学法人が誕生します。予想を遙かに超える状況変化にいかに対処すべきか。ミクロな視点ではなく、大所高所からの意見交換をする場にしたいと思います。
 *12月のSDは休会いたします。

【日時】 平成16年1月28日(水) 午後6時30分〜8時30分

【会場】  工学院大学新宿キャンパス 高層棟27階 2710ゼミ室

*教室変更もありますのでご注意ください。

【テーマ】 激変する時代を強かに活きる
        大学の危機回避を考える −1−

【参加費】 会員:500円 学生:300円 非会員:700円

【申込先】 桜美林大学 出光 直樹 idemitsu@obirin.ac.jp



速報 新年1月のFMICS

●1月は恒例の合宿例会です。新宿・工学院大学でのオリエンテーション。そして、大学を元気元気元気にするための伝説創りをテーマに、SHINGI式による参加者全員発表をいたします。●プログラムは変更される場合がありますので、詳細は、FMICS BIG EGG 1月号にて確認下さい。

【日時】 平成16年1月31日(土)〜2月1日(日)
          オリエンテーション  午後1時〜3時
          合宿FMICS   午後6時〜翌午前9時

【会場】  工学院大学新宿キャンパス  & 中央大学葉山寮(神奈川県葉山町)

【テーマ】(仮)今 あなたは何をしなければならないか
       大学を元気元気元気にするための伝説を創る

【申込先】 坂田 範夫 kintoki(アットマーク)tamajs.chuo-u.ac.jp までお早めにお申し込み下さい。