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FMICS シンポジウム(7月14日〜15日 新宿&千駄ヶ谷)のご案内

2001年7月のFMICS


心がひとつになった

「お金をもらって、喜ばせてもらう仕事って、何だ」

 6月9日新潟・直江津で(財)国際教育振興会主催の「第42回外国人による日本語弁大会」が開かれました。先日NHKで放映されたので、ご覧になった方もいらっしゃるでしょう。

 日本語学校・サム教育学院から、韓国の゙承鉉(チョスンヒョン)さんが参加しました。約100名の予選を勝ち抜いての出場です。最優秀賞の「文部科学大臣奨励賞」と会場の一般聴衆が選ぶ「会場審査員賞」を受賞しました。

 開催1ヶ月前、

「先生、このポスターの弁論大会、応募したいんですけど」

「え、これ? う〜ん。ちょっと無理かな。だって、日本語を習い初めて、まだ1年も経ってないじゃない。日本で一番レベルの高い大会よ」

「でも、挑戦したいんです」

「大学生や日本で働いている人、母国で日本語教師だった人とか、日系人も出場するのよ」

「でも、挑戦したいんです」

 この日から、猛特訓が始まりました。

 毎朝3時に起床。新聞配達。学校で4時間勉強し、また夕刊を配る。その他の時間は予習と復習、そして、新聞の勧誘と集金。寝る間を惜しんで、何度も何度も原稿を書き直し、練習しました。

 当日、発表は最後から2番目。゙さんの話と聴衆の心がひとつになったかのようでした。話の流れに乗って、聴衆の顔が曇ったり、明るくなったりするのです。大会終了後、ロビーに出ると、「よかったよ。良い話を聞かせてもらった。がんばってね」と何人もの見ず知らずの人から肩をたたかれました。

 自分じゃできないことを、学生が実現してくれる。そのおかげで、うれしくて涙を流したり、興奮したり、感動する。たくさんの努力とたくさんの悩みも共有する。これは「喜び」としか言いようがありません。私が教育という仕事に携わっていなければ、こんな「喜び」を味わうことは出来ません。

「一体何を学生のためにしてあげられるの」

「学生の可能性をもっともっと伸ばすような働きかけをしているの」

 と自問。学生達がくれる大きな「喜び」に見合った努力を私はしているでしょうか。

「日本をもっと好きになってもらおう」

「私も一所懸命よと胸を張って言い切れるようになろう」

 私のミッション・パッション・アクションをしっかり束ねて、可能性に向かってがんばろう。

 改めでさんに教えられました。

 質問の答えは「教育」です。これ、これなんです。

(サム教育学院 飯島 有美子)



FMICS7月例会  (第416回例会) 第17回拡大勉強会
FMICS シンポジウム 7月14日(土)〜15日(日)

詳細はこちら!



FMICS SD 119

●FMICS Staff Development 略して 「SD」は、月例会とは別に、原則として第3週の木曜の夜に開催されている勉強会です。超競争時代をしたたかに活き抜くためにも、大学人一人ひとりの努力を束ねる場です。●今月からは、知る人ぞ知る『英国高等教育制度検討委員会(デアリング委員会)報告』(通称デアリングレポート)を読み込みます。大学審議会「21世紀答申」(平成10年10月26日)の下敷きになったともいわれるレポートからは、学ぶことが多いことと存じます。これを機会に、あなたの座標軸をブラッシュアップはいかがですか。奮ってご参加下さい。

●今月は、定番のSDプログラムにかえ、筑波大学大学研究センター主催の「大学経営人材養成のための短期集中公開講座」に参加をいたします。  会場は、茗荷谷・筑波大学です。お間違えないようご注意下さい。

《紹介先》 大学研究センター長 山本 眞一 syamamot@sakura.cc.tsukuba.ac.jp

【日時】 平成13年7月19日(木) 午後6時30分〜8時30分

【会場】  筑波大学大学研究センター 地下鉄丸の内線茗荷谷駅下車徒歩2分

【テーマ】 大学経営人材養成のための短期集中公開研究会
      ミドルからみた職員のリーダーシップ

スピーカー (株)進研アド・大学 改革支援室ディレクター  足立 寛

【申込先】 出光 直樹  idemitsu@obirin.ac.jp



速報 第15回YFN シンポジウム 9月8日(土)&9日(日)

●やっとかめやなもFMICS名古屋(YFN)の《学びのカタチ》を束ねる恒例の第15回YFNシンポジウムをご案内します。

●まずは、聖徳学園岐阜教育大学でのシンポジウムです。講師(予定)は、前トヨタ営業本部長で、トヨタの新規事業として岐阜に新しくできた世界初というオートモールショッピングセンター、カラフルタウン社長で立教大学校友会副会長でもある小泉直氏。前早稲田大学副総長我らが村上義紀さんと東北大元教授で心療内科の草分け的存在で日本身心医療学会長とアジア身心医療学会長を務めた鈴木仁氏です。

●懇親会は長良川上流の鮎料理やなで舌つつみ。洞戸村の禅道場での夜プロは、YFN主催 洞戸教育文化フォーラムとして、村長さんや地元県議や地元の方にも参加していただき、初等中等高等教育界からそれぞれ現代の教育を語ってもらいます。FM1CSが村おこし・村の文化発信に一役担うという心です。

●詳細は、BIGEGG8月号でご案内します。

YFN 事務局 林 憲和  nhayashi@ha.shotoku.ac.jp



平成12年度事業報告
(平成12年4月1日〜平成13年3月31日)

◇会員数: 413名(平成13年3月31日現在 )

◇活動報告

月例会6回(参加者数 184名)
シンポ&フォーラム6回( 〃  368名)
(*オールナイトFMICS参加者 114名を含む)
地区例会15回( 〃  259名)
合計27回( 〃  925名)

発足以来延べ例会数:409回   延べ参加者数:15,694名