講演者(ゲスト)紹介

●黒須チヒロさん

テーマ 「元気元気元気の極意は人を育てること」

  1. 音楽プロデュースという仕事についた経緯
  2. 現在の芸能、音楽シーン
  3. 映像によるCRAZY LOVE の紹介
  4. 人を育てるということは自分を育てるということ

プロフィール

 1994年にサイコベイビーズというバンドの詞曲ボーカルを担当し、日本コロムビアと契約。シングル5枚、アルバム3枚をリリース。契約終了後は作詞作曲家、音楽プロデューサーとして現在に至る。

 主な仕事は以下の通り
 MISIA、深田恭子、Smap、V6、MAX、華原朋美、ウッチャン ナンチャン などなど

 現在もベテランから新人まで、数多くのアーティストの作品を手掛けている。


●松浦三郎さん

テーマ 「元気元気元気 少子化の中の勝ち組と負け組」

  1. 私立中学校の場合
       「進む二極化」
       「運用力を問う」入試
  2. 日能研の場合
       「受験・合格」から「学習・進学」へ
       「進学準備教育」で評価

プロフィール

 1948年日光国立公園尾瀬に生まれる。「忘れられた日本人」の末裔が、尾瀬の自然保護運動の高まりによって、一躍有名な村の子どもとなる。環境庁の自然保護の仕事に憧れながら、気がついてみたら、日能研24年目。中学3年生の時、父親と対立し、浅草に飛び出す。中卒で2年間、学歴の壁をじっくり味わう。尾瀬に戻り、真面目な高校生に再挑戦。田舎の優等生は国家公務員の生活にも失望し、明治大学に進むが、就職できず、エアランゲン・ニュールンベルグ大学に遊学。とうとう親の仕送りも途絶え、失意の中、帰国、日能研に拾われる。教務の一員として、カリキュラム開発など経験した後、1987年、日能研が学習評価研究所を設立し、子どもたちの学習について、調査、研究を本格的に展開。ジャーナル「学習評価研究」の発行を通して、400校を越す中等学校を内外に見て歩く。きらきらと輝く子どもたちの瞳、情熱的に教育を語る教師に出会いながら、希望と勇気をもらう。日本の子どもはまだまだ元気。昨今、私立中学校の校長室で、おいしい紅茶をいただきながら、未来を語る素敵な毎日。


●清水建宇さん

テーマ「元気元気元気 大学は掘っ立て小屋でもかまわない」

  1. 「大学ランキング」編集の仕事柄、毎年送られてくるパンフレットをながめつつ、「日本の大学はどこも立派なキャンパスを持っているな」と感心する。
     しかし、立派なキャンパスは必要なのか。大学の大学たるゆえんとは何なのか。
  2. この問題を考えるために、軍事独裁政権下のミャンマーの大学を考察してみたい。内戦の戦禍に追われて流浪を続けたクロアチアの大学も併せて考察しよう。
  3. 考察の結果、大学とは知的先端人と向学心に燃えた若者が出会う場である、という至極当然の結論が出てくる。そして、これこそ森毅さんの言う「ソフトな学力」をつくる条件であることにも気づくだろう。
  4. 欧米では、大学は国家に先んじて存在し、国家を超えた存在だった。その遺伝子が今も脈打っている。ひるがえって日本の大学はどうなのか。美しいキャンパスの中で、何が過剰で、何が不足しているか、思いを巡らしてみたい。

プロフィール

 1947年、札幌市生まれ。父親の転勤に伴い、旭川、北見、名寄、函館など転校を繰り返した。道立札幌南高校から神戸大学に進学したが、志望理由は、「暮らしの手帖」で花森安治氏の連載紀行を読んだことによる。花森氏は連載の1回目で札幌を取り上げ、開拓者魂が薄れつつあり、東京におもねって独自の文化を発信する気概に欠けると批判したが、2回目は対照的な街として神戸を描いた。1971年、朝日新聞社に入社。社会部で警視庁、宮内庁、日曜版「世界名画の旅」、メディア欄などを担当。1991年、出版局に移り、週刊朝日副編集長、論座編集長。2000年、編集委員(ニュースステーション担当)。なお、94年から現在まで「大学ランキング」編集長を務めている。